ロレックス デイトナ 116500LN

デイトナ116500LNは2016年から登場した現在も製造されている現行のオールステンレス素材のデイトナです。前モデルである116520から大きく変化した点はロレックスが自社開発し特許を取得した、黒いセラクロムベゼルを搭載しているという点です。セラクロムベゼルは退色や腐食にも強く経年劣化せず、デザイン的にはベゼルが黒ということが全体的に締まったスタイリッシュな印象になっています。このセラミックベゼルは1960年代に製造されていたアンティークデイトナのオマージュでもあるといわれています。また、タキメーターの目盛りも大きく変化しています。表示される数字の部分に▼の表記が加わったことで、視認性がアップ。文字盤の「SWISS MADE」や「DAYTONA」の上記の色合いや書体も変化したことで、新型デイトナのほうが明るく見やすい印象に変わりました。
搭載されているムーブメントは前モデルのデイトナ116520と同じ、完全自社生産のキャリバー4130を搭載しています。キャリバー4130では、クロノグラフ機構の部品数を約60％も減らしたことでメンテナンス性を向上し、パワーリザーブは72時間、秒針を止めるハック機能が搭載されました。このムーブメントは非常に精度が高く信頼できるムーブメントとして高く評価されています。

このように、新型デイトナ116500LNでは前モデルの116520に比べてスペック面ではほぼ変わらないということになります。しかし、2015年からROLEX(ロレックス)は自社高精度クロノメーターという厳しい規定を設けたことで、保証期間が2年から5年へと変更しています。このように、さらに進化を遂げた新型デイトナでは、自社クロノグラフに対する強い自信が表れた完成形モデルだといえるでしょう。